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前期9単位)通電不良の諸対処法

 a. 通電音が鳴らなくなった場合
 b. 通電音が鳴っても電気が流れにくい場合
  ・患者の痛みが途中で弱くなった時
  ・毛が抜けにくい時
  ・皮膚反応が弱まった時
  ・その他
 c. 修理法



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1.ニードルホルダー

 脱毛器付属器具の故障で一番多いのが、

ニードルホルダーのハンダ付け部における

断線です。これは、赤色ソフトコードがね

じられたり、引っ張られる事で起こりやす

い。脱毛にあたっては、コードをねじらな

いように注意が必要ですが、切れたコード

はハンダ付けにて簡単に修理出来ます。な

お断線はテスターにてチェックします。

 まず、ホルダーを先に赤色コードに通し、ハンダ付け用にコードの先端ビニールをニッパやハサミなどで切り取り、5mm位、銅線を露出させます。つぎにハンダ付け部に銅線を密着させ、ハンダ付けを行ないます。この際、ハンダ付け部の周囲にハンダがはみ出ないように注意します。後でホルダーを装着する際、入らなくなる事があります。
 時折、バナナチップのハンダ付け部で断線する事がありますが、これも同様にハンダ付けにて修理が可能です。
 以上で、ニードルホルダーの修理は終了ですが、それでも電気が通らない場合(患者が通電中に痛みを訴えなくなった場合や、毛が抜け難くなった場合)は、コード内の断線が考えられます。ホルダーやバナナチップの先のところのコードが良く折れるところで疲労断線を生じます。その部位のコードを軽く引っ張ると伸びますので断線の確定ができます。その時はそこまでのコードを切断してハンダ付けします。
 ニードルホルダーのコード、およびポールプレート、ポールグリップコードは、操作性を考えて、特に柔らかい質のコードを使用していますのでジャックから外す時には、コードを引っ張らないように注意しなければなりません。

 


2.フットスイッチ

 フットスイッチ内のマイクロスイッチの耐久度は10万回以上となっているが、耐久限度をオーバーすると、フットスイッチが作動しなくなります。
 マイクロスイッチの交換は下記の要領で行ないます。

(1)フットスイッチペダルを固定しているネジ4本

プラスドライバーで除去し、カバーを外す。

(2)4本のスプリングを外す。

(3)マイクロスイッチを固定しているネジA、B及び

ナットC、Dを外せばマイクロスイッチが外れます。

(ナットはニスで回り留めがしれあるので、ナットが

まわるときにはペンチでつかんで、ナットが回らない

ようにする。)

(4)マイクロスイッチの端子にハンダ付けしれある

白色および黒色コード2本を、ハンダを溶かしてはずす。

(5)新しいマイクロスイッチの端子N.、O.に白色

コードを端子 COM.に黒色コードを元の状態にハンダ

付けする。男子N.C.には、コードを接続しない。

(マイクロスイッチの変更があったので、テスターで

スイッチを入れた時に接点が付く方を確認してから、

ハンダ付けする。図は変更後です。)


(6)コードの接続ウが終了したならば、マイクロ

スイッチのA、Bのネジ及びC,Dのナットをしめて

固定する。

(7)スプリング4本を立てて、カバーを元通りに

取り付ける。

 以上でマイクロスイッチの交換は完了です。
 その他のトラブルとしては、フットスイッチのペダルを固定しているネジが使用中にゆるみ、そのための内部のスプリングが倒れることがあるので、時折ネジをしめなければなりません。



 


修理法の整理

1.ニードルホルダー
(1)ソフトコードをホルダーおよびバナナチップに通す。
(2)ハンダ付け部に残っている銅線・古いハンダを除去する。
(3)新しいハンダをハンダ付け部に入れる。(ハンダを大奥入れ過ぎるとハンダ付け部がホルダーやバナナチップに入らなくなる)
(4)ソフトコード(銅線)とハンダ付け部を接続する。
(5)修理終了後もテスターにて点検する。

2.対極板
 プラグ側はニードルホルダーに準じて修理します。
【プレート側】
(1)ソフトコードに熱収縮パイプを通す。
(2)〜(4)はニードルホルダーに準ずる。
(5)熱収縮パイプをハンダ付け部に移動し、熱により収縮させ固定する。
(6)修理終了後テスターにて点検する。

3.フットスイッチ(マイクロスイッチの交換)
 マイクロスイッチの耐久度は10万回以上となっています。耐久限度をオーバーするとフットスイッチが作動しなくなります。マイクロスイッチの交換時期は以下の様な時です。
(1)フットペダルを踏んでも通電音が鳴らず、フットペダルから足を離した時に通電音が鳴る。
(2)フットペダルを踏んで、2〜3秒してから通電音が鳴る。
(3)通電音が鳴ったり、鳴らなかったりする。
(4)通電音が鳴らない。
(5)通電音がいつもと違う。
(6)通電音が鳴りっぱなしになる。
以上の状態の時、必ずマイクロスイッチを点検し、異常がある場合には交換します。

 

 


トラブルの症状と原因のチェック


(1)通電音がならないのは?
 ア)電源スイッチをまず確認。
 イ)フットペダルに原因(足の踏み方、ばね、マイクロスイッチ) 
 ウ)機械本体の故障

(2)通電音が鳴っても電気が流れ難い場合は?
  (患者の痛みが途中から低下↓、抜毛し難い、皮膚反応低下↓)
 ア)対極板の置き忘れ。
 イ)プラグがゆるんでないか。
 ウ)ハンダ付け部確認。
 ヱ)コード内断線。(テスターで確認)

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