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前期3単位)脱毛周辺装置の研修
   a. 脱毛機本体の説明
   b. 脱毛ベッド
   c. カルテ記入について

      d. アイスパックの作成

   e. 食塩ガーゼの作成


a. 脱毛機本体の説明


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

b. 脱毛ベッド


c. カルテ記入について


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

d. アイスパックの作成


e. 生食ガーゼの作成
 


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1.手術器

 絶縁針電気凝固法脱毛術に使用する良い手術器(脱毛器)の条件としては、

(1) 通電時間が正確にコントロールできる装置をそなえている事。
(2) 通電強度がダイアル目盛りと比例している事(ダイアルを少し上げると急に電気凝固熱が強くなる脱毛器は不可)。
(3) 針の絶縁が長持ちする事(スパークギャップ式などの脱毛器は不可)。
(4) 故障が少ない。

 などです。
 前記の条件をすべて満たす脱毛器が理想ですが、現在、脱毛学会では IME HR-5000手術器を認定してます。新型では平成26年の日本医学脱毛学会に研修で提供されました「NIDO COA-50N」が医療機器の製造販売の認証が得られたそうです。使いかってはHR-5000と同様の感覚で使用できる様です。新品が買える様になり、新たに始められる施設も安心です。

 通電時間(タイマーボタン)は、1/8秒、1/4秒、1/2秒、1秒、マニュアルの5段階担っています。通電強度ダイアル(OUT PUT)は0〜10段階となっています。通常、脱毛術においては5〜7を使用します。なお、出力を8以上にすると脱毛針の絶縁が剥離しやすくなります。



2.脱毛ベッド

 脱毛術は長時間、同じ姿勢をとりますので、術者が可能なかぎり疲れない環境で行なえるのが望ましい。良い脱毛環境とは、

(1) 明かるい照明(常に気をつける)。
(2) 背筋を伸ばした状態で仕事が出来るようにする(普通の処置ベッドでは低すぎる)。
(3) 脱毛中、必要に応じ術者の前腕(肘部)をベッドに置ける(ベッド巾は広めが良い、体位変換が楽、物が置けるなど)。
(4) 足回りに不要なものが無い。
(5) 全体にすっきりおさまっている。(術者が脱毛しやすく無駄な動きが無いようにする)。

以上などが必要条件です。下記は脱毛ベッドの例で、下肢、上肢、腋窩などの脱毛は左右同時に行なう事が出来き、上記の条件をほぼ満たしています。
 左が通常脱毛ベッド、右側が砕石位で陰部の脱毛をする時に使用します。顔をする時は電動ベッドも便利です。

 

 


 

3.脱毛時の痛みをいかに和らげるか?

a. 氷冷却法

 絶縁針脱毛法術は、他の脱毛術に比べて痛みが少ないのが特徴ですが、それでも痛みを訴える患者は多い。麻酔を使わずに氷で冷却しながら脱毛する方法は、痛みを和らげ、なお且つ脱毛による炎症をおさえる方法として有効です。
 市販されている〈アイスノン〉や〈クライオパック〉では、痛みを和らげるだけの充分な皮膚冷却温度が得られないので、必ずアイスパックを作成する必要があります。
 以下に、アイスパックの作成方法と脱毛にあたっての利用方法について説明します。


(1) アイスパックの作成方法

【必要物品】

 1) ポリシーラー・・・
 2) 袋     ・・・

 3) 水     ・・・
 4) ハサミパック用電熱器
パックする際の熱や、冷凍と解凍の繰り返しに耐えうる丈夫な素材
水道水が良い(保冷剤は危険)

 


【手順】
 1) 適当な大きさの袋を作ります。
  片手で持ちやすい大きさ、一般的には、縦11cm・横7cm・厚さ2cm位が使用しやすい大きさです。ポリシーラーを使って上記の大きさの袋を作成します。(これは、下肢の脱毛に適した大きさです。腋やビキニラインの脱毛にはもう少し小さい方が使いやすい。)
 2) 袋内に水を1/2強入れます。
 3) 袋の上をパックします。
  袋内の水がこぼれないように注意しながら、内部に空気ができるだけ残らないように袋の上をパックします。
 (注:ポリシーラーの熱が高いと、パックする際に袋が溶けて破れてしまいますので、調節ダイアルは「弱」にセットします。
 4) パックした袋の縁を3~4mm位にカットします。
 5) 袋の回りの水気を良く拭き取り、形を整えて冷凍庫へいれます。
 6) 低温過ぎる氷や霜による凍瘡(しもやけ)を防ぐために、冷凍庫の温度調節は「弱」にセットします。

【参考】
※ 感染防止の為、一つの方法としてアイスパックの上に薄いビニールをかけポリシーラーで全体を包みます。アイスパックをそのまま冷凍せず、ビニール袋で包んでパックしてから、冷凍します。
 ビニール袋で包んで、二重にパックし使用後はビニール袋は捨てます。
 問題点は二重にパックしてあっても、清潔操作でビニールを捨てる必要があります。今までのやり方でも、感染のはっきりしない方や、感染症のある方に使用した者は廃棄するようにします。大丈夫な方でもまた使える場合は洗浄・消毒から行い、その後消毒液を洗浄し、凍結します。保冷剤はトラブルを生じる可能性高いので、絶対に使用しないで下さい。 



(2) 脱毛時における氷使用法

 1) 冷凍庫から取り出した直後のアイスパックは、霜がついていると直後皮膚に当てるには低温すぎるので、表面の霜をよく拭き取った上で、1分間位室温で放置します。これを怠ると患者の皮膚に凍瘡を作る事があります。
 2) 術者も手指を痛めない様にガーゼをアイスパックの上にのせるなどの工夫をした方が良いです。
 3) 脱毛部にマス目を引きます。
  酒精綿又はヒビテン液で皮膚や、アイスパック表面を消毒した後、滅菌ガーゼにて水分を拭き取り、スキンマーカー等でマス目を引きます。一つのマス目の中に毛が約10〜15本程度入る様にします。毛の多少によってはマス目の大きさも変化するが、約1.5〜2cm四方形だと脱毛しやすい。
 4) 左手に脱毛セッシとアイスパックを持ち、右手にニードルホルダーを持つようにします。
 5) まず最初に、脱毛しようとするマス目上にアイスパックを強く約20秒間押し当てます。押し当てた直後に1本の毛に針を刺入し、通電して抜毛します。すぐに、今度は5秒間押し当てた後に1本脱毛します。
 このようにアイスパックを5秒間押し当てては、、その直後に1本脱毛する事を5分繰り返します。この頃になると皮膚温がかなり下がってきますので、その後は5秒間押し当てた直後に2〜3本脱毛します。これをさらに5分間つづけます。その後、患者の反応を見ながら徐々に脱毛本数を増やしていきます。同じアイスパックで、次に脱毛する予定のマス目も同時に冷やしながらやっていくとスムーズにいきます。
 このような脱毛前後の冷却は、脱毛時の痛みと脱毛後の炎症を抑える事の両方の目的に有効です。
 (6) アイスパックの表面温度は、中の氷が全部溶けてしまうまで0℃に保たれるので、かなり氷が溶けるまで使用出来ます。
 (7) 脱毛部位が濡れると、水が毛包内に入り通電効果を弱めるので、適宜、針刺入前に脱毛部位の水滴を拭き取る事が大切です。
 (8) 使用後のアイスパックは、0.05%ヒビテン液や2%ステリハイドなどに30分浸した後、水洗いをし、拭いてから、形を整えた上で再度冷凍庫に入れます。

【参考】
※ ビニール袋を使用する施設は、ビニール袋で包んで二重にパックしてから冷凍します。使用後は廃棄します。

【参考】
※冷凍庫から出した直後のアイスパックの表面温度は、氷点下( -7〜 -1℃)ですが、室温にて1分間ほど放置すると表面温度は、約0℃になります。以後、アイスパック内部の氷が水になるまで、0℃に保たれます。針刺入後、通電した際に痛みをあまり感じないのは、皮膚温が12℃〜13℃以下の時で、特に痛みが少ないのはアイスパックをとった直後の5〜6秒間です。
【参考】
※冷凍生食ガーゼを作っておくと、脱毛直後に冷却をする事で腫れや発赤などの炎症を抑える事が出来ます。レーザー脱毛の後にも使用出来ます。

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